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2023/2/9
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日本で過去行われていた階級親等制について |
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相続順位などの親族関係を測る尺度の単位を親等と言います。 この親等の計算法には階級親等制と世数親等制の二つがあります。 家族法の歴史上両者が登場します。実は日本では階級親等制の方が長い歴史があります。 現代の日本では、世数親等制(血縁の遠近を標準とする方式)が行われていますが、飛鳥時代の大宝律令から明治3年までは、階級親等制が行われていました。古代中国や古代ゲルマンにおいて行われていたこの計算方式は地位の尊卑などを斟酌するため、かなり複雑な方式です。たとえば夫は妻から見て1等親ですが、妻は夫から見て2等親であり、夫の父母は妻からみて2等親ですが、妻の父母は夫から見て5等親などと必ずしも相互に同一ではなく、父系・男系尊重の封建的な制度です。明治3年まで行われていたことに驚きます。それらが個人でなく家を尊重した戦前の民法親族編に引き継がれました。旧民法の家督相続(長子一身相続制度)や親族会(妻は夫が死亡しても親族会の同意がないと実家に復帰することができないなどの強い権限を持った法律上の家の組織)などにそれらは見ることができます。現在でも結婚式の挨拶にご両家などと家という言葉を使うあたりにその名残が見えます。以上、現在の日本では、階級親等制を採用していないように近代国家はほとんど採用していない方式です。
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