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2021/12/4
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日本大学理事長逮捕に思う |
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日本大学理事長逮捕に対して法学部OBとして思うことを述べたいと存じます。 まず、脱税による逮捕起訴の場合、実刑は免れないと思います。脱税による罪はそれほど重く許されないものです。また、今回東京国税局査察部が動いていると思いますが、国税局査察部に関しては調査可能事案が国税局管内を超えるということです。例えば、埼玉県内の関東信越国税局管内の事案でも東京国税局が調査でき、また、東京都内の事案でも関東信越国税局が調査できるということです。要は最初に端緒を把握した国税局査察部が調査できます。国税局資料調査課は任意調査のため、管轄内の事案しか調査できません。 あくまで私見ですが、今回の逮捕は長年の大学本部VS法学部があると思います。日本大学が一般の大学と一番大きく違うところは、本部の存在です。日本大学の各学部は基本的に独立採算制を敷いており、各学部が一つの大学として存在しています。よく芸術学部生は必ず学部名まで名乗ると話題になりますが、芸術学部だけでなくすべての学部で学部名まで名乗るはずです。外部的には日本大学はあっても内部的には日本大学はないのです。いわば日本大学というのは、学部という大学の緩い連合体で、本部は所謂ホールディングスに当たります。そのため、大学全体の一体感がないということが悪い面でもあり、愛校心が強過ぎないといういい面もあります。そのため、同じ大学にもかかわらず学部間の調整をあまりしないためか、学部間で重複する学科が多いという特徴があります。 さて、私の在籍した1970年代後半の法学部は、古田会頭に異議を申し立てた尊敬する日大全共闘先輩方の息吹をまだ感じることができる時代でした。日大全共闘の流れをくむ法学部闘争委員会が中心となって各サークルが連合し学部内やその他多くの時事問題に異議を唱えました。そのため、2~4年生の間法学部祭である「幻法祭」は禁止され、しかも、数か月ロックアウトのため、大学が閉鎖された時期もありました。市ヶ谷に移転前の当時の本部は現在の法学部図書館に所在し、常時法学部学生有志は本部解体のシュプレヒコールを本部前で行っていました。当時から本部職員は横柄な態度の人も多く、教授よりも職員の方が学内序列が上のような感じでした。今回の問題でも感じましたが、職員出身者が大学トップに就くなど他大学では考えられないと思います。古田会頭も田中理事長もともに同大学職員出身です。しかも悪名高い関東軍(本部雇われ日大体育会系学生用心棒)を使ったのは、古田会頭であり、田中理事長は既報によれば関東軍の一員であったと言われています。やはり、大学である以上大学トップは教授の学識者が務めるべきであり、学長の上に理事長職を設けるのではなく、学識者が務める総長制に戻すべきと考えます。過去尊敬する法学部教授が大学改革を図ろうとしたこともありましたが、本部により潰されてきたことも多く、法学部は大学発祥学部にもかかわらず、学内では反本部の存在と見られていたと思います。今回の警察ではなく検察による逮捕の経緯は、「新しい日本大学をつくる会」の代表である元法学部長教授たちが、動いてくれてことが大きかったと考えます。これを契機に開かれた討議の上、必要学部の見直し等を進め職員のための大学ではなく、真に学生のための大学を目指してほしいとOBの一人として切に願います。 |
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