2021/1/20

法人か個人か

事業開始にあたり法人経営にするか個人経営がいいか迷うと思います。
 
世間一般的に述べられていることは下記のようなことです。
法人成のメリット
・受注先が大手法人可⇒法人であることが取引条件の場合が多い。
・従業員募集⇒会社でないと従業員募集が困難。
・所得の分散化⇒累進課税でなく、代表者個人と所得を分けられる。
・有限責任⇒会社の種類により有限責任である。
 法人成のデメリット
・法人登記等費用⇒法務局に登記が必要など設立費用がかかる。
・社会保険料負担⇒従業員の社会保険料半分の負担がある。
・地方税⇒赤字でも数万円の均等割課税がある。
・税理士費用⇒確定申告書類が多くなり、税理士等の専門家依頼の費用がかかる。
 
次に、所得を考慮しない法人成デメリットの私見を述べたいと思います。
 会社の現実は無限責任⇒日本の金融機関の場合、融資にあたり代表者に連帯保証を求めることがほとんどであるため、実際は無限責任化している。
法人は廃業困難⇒法人は設立よりも廃業の方が難しいということを知らない納税者が多いと思います。法人設立はある程度の資金があれば簡単にできます。ところが、法人を清算登記するには基本的に債務があってはできません。債権者に損害を与えるからです。一般的に清算を考えている会社のほとんどは債務を抱えているため、廃業するには破産等の法的整理を選択せざるを得なくなります。そのため、事業をやめたくてもやめることができない会社が現実問題多いのです。結局、夜逃げ等の事実上の倒産(法的に会社整理せず、単純に事業活動停止する)に陥ります。税務当局は最後、税金の滞納がなければ法人の除却処理(税務署法人課税部門管理から除外する処理)を行います。滞納がある場合は、滞納処分処理済、滞納処分の停止(平たく言えば財産がないため、差押え等の滞納処分執行を公的にあきらめること)後の除却処理となります。
 
上記のような理由で、2,000万円超の高額所得者以外で、従業員募集の必要性なく、顧客が一般消費者であり、自分一代の事業形態の者は、個人経営の方がいいと自分は考えます。現在は、いい安価な会計ソフトも多いですから、確定申告も法人よりは簡単にできます。